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一蓑一笠

読み方

いっさ いちりゅう

意味

一つの蓑(みの)と一つの笠(かさ)の意。雨具だけを身に着けた、旅人・漁夫・隠者などの質素で簡素な姿をいう。転じて、世俗の栄達から離れ、自然の中で自由に暮らす風流で飾り気のない境地を表す。

由来

清代の詩人・王士禛(おうししん、1634~1711)の詩「題秋江独釣図」にある「一蓑一笠一扁舟(一つの蓑、一つの笠、一そうの小舟)」に基づくとされる。17世紀後半から18世紀初頭ごろの詩句で、秋の川で独り釣りをする漁夫の簡素で超然とした姿を描いた。

分類・構成

備考

現代の日常会話で頻繁に使う語ではなく、漢詩・水墨画・隠逸的な生活を語る文学的な文脈で用いられる。「一蓑一笠一扁舟」という詩句全体で引用されることも多い。

誤用・混同注意

  • 「いっそういっそう」や「いちみのいちかさ」とは読まない。標準的な音読みは「いっさいちりゅう」。
  • 単に雨具が二つあるという意味ではなく、質素な漁夫・旅人・隠者の姿や境地を表す語である。

例文

  • 水墨画には、一蓑一笠の漁夫が静かな川面に舟を浮かべている。
  • 王士禛の詩にいう一蓑一笠の世界には、俗世を離れた趣がある。
  • 退職後は、一蓑一笠で山里を巡るような気ままな暮らしに憧れている。

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字