一念相応
読み方:いちねん そうおう
意味
仏教、特に浄土教でいう語。一瞬の念仏・信心が阿弥陀仏の本願や仏の救いの働きとかなうことをいう。その一念において仏との結び付きが成立し、往生が定まると解される。
由来
中国・唐代の僧、善導(613~681)の著作『往生礼讃』(7世紀後半)にある「一念相応一念仏、念念相応念念仏」という文句に基づく。日本では平安期以降の浄土教に受容され、特に浄土真宗では、阿弥陀仏の本願を信じる一念に救いが定まるという教義を説明する語として用いられる。
備考
主に浄土教・浄土真宗の教義を説明する仏教語で、日常会話ではほとんど用いない。「一念」は単なる思い付きではなく、信心・念仏が起こる一瞬をいう。
例文
- 善導の教えでは、称名の一念が阿弥陀仏の本願にかなうことを一念相応という。
- 浄土真宗では、一念相応の信心を得るとき、往生が定まると説かれる。
- ここでいう一念相応は、ただ一度念仏を唱えさえすればよいという意味ではなく、仏の本願と信心がかなうことを指す。