一念化生
読み方:いちねん けしょう
意味
仏教、特に浄土教で、阿弥陀仏を信じる者が、ごく短い一念の間に極楽浄土へ生まれることをいう。「化生」は父母や胎・卵を介さず、浄土の蓮華の中などに忽然と生まれること。
由来
浄土教に由来する仏教語である。「一念」はきわめて短い瞬間、「化生」は父母を介しない不思議な生まれ方を指す。『無量寿経』などの浄土経典に説かれる、阿弥陀仏の浄土に蓮華から生まれるという思想を背景とする。無量寿経の漢訳は伝統的には3世紀ごろとされるが、四字熟語として定着した正確な時期は不明。
備考
日常会話ではほとんど用いず、仏教・浄土教の文脈で使う語。「一念」は一回だけ念じればよいという単純な意味に限らず、宗派により信心や念仏との関係の解釈が異なる。
誤用・混同注意
- 「一念化成」と書くのは誤り(正しくは「一念化生」)。
- 「化生」を「かせい」と読むのは誤り。この語では「けしょう」と読む。
例文
- 浄土教では、阿弥陀仏の本願を信じる者が一念化生すると説かれる。
- 講師は、一念化生の「一念」は単なる思いつきではなく、信心の定まる瞬間を表すと説明した。
- この法話は、念仏による一念化生という浄土教の救済観を主題としている。