一念信解
読み方:いちねん しんげ
意味
仏の教え、とくに仏の寿命が永遠であるという教えを聞き、一瞬のうちに深く信じて理解すること。「一念」は一つの思い・ごく短い瞬間、「信解」は信じてその教えの道理を理解する意。単なる知識上の理解ではなく、信仰を伴う確信をいう。
由来
『法華経』第十七章「分別功徳品」にある「乃至能生一念信解(ないし よく いちねんの しんげを しょうず)」に基づく仏教語である。釈迦仏の寿命が長遠であるとの説を聞き、一念のうちに信じ理解することを表す。『法華経』はインドで1~2世紀頃までに成立したと考えられ、中国では鳩摩羅什が406年頃に漢訳した。
備考
主に法華経信仰や仏教学の文脈で用いる専門的な語で、日常会話ではあまり使われない。宗派や注釈によって、信と理解の関係や解釈に違いがある。
誤用・混同注意
- 「信解」を「しんかい」と読む誤り。仏教語としては「しんげ」と読む。
例文
- 法華経では、如来の寿命が長遠であることを聞いて一念信解を生ずる功徳が説かれている。
- 講師は、一念信解とは知識として理解するだけでなく、深い信をもって受け入れることだと説明した。
- 彼は経文に触れた体験を、一念信解へ至る契機だったと語った。