一夫当関
読み方
いっぷ とうかん
意味
一人の勇敢な者が険しく狭い関所を守れば、万人の敵も通り抜けられないという意味。転じて、要所を有能な一人が守ることで、多数の相手に対抗できること、または地勢・立場の有利さを生かして強固に防ぐことをいう。
由来
中国・唐代(8世紀)の詩人、李白の「蜀道難」にある「一夫当関、万夫莫開(一人が関所を守れば、万人もこれを開くことができない)」に基づく。蜀へ通じる険しい山道と関所の防御上の重要性を表した句で、日本ではその前半の「一夫当関」が四字熟語として用いられる。
備考
本来は関所・要害の防衛をいう軍事的表現。現代では、重要な場所や役割を一人が押さえている状況のたとえにも使う。「一夫当関、万夫莫開」の形で引用されることも多い。
例文
- この城は谷間の狭い入口を押さえており、まさに一夫当関の要害だった。
- 橋のたもとを守る部隊は少数だったが、一夫当関の地形を利用して敵軍の進撃を阻んだ。
- 重要な窓口を彼一人が担当している現状は、一夫当関ともいえるが、業務が属人化している点は課題だ。