万夫不当
読み方:ばんぷ ふとう
意味
一万人の男を相手にしても対抗できないほど、勇ましく強いこと。また、そのような並外れて勇猛な人をいう。多く「万夫不当の勇」の形で、武将・剣豪などのすぐれた武勇をたたえる際に用いる。
由来
中国の故事・文学に由来する語。「万夫」は一万人の男、「不当」は相手になれない・対抗できない意である。元代(13~14世紀)の無名氏による雑劇『連環計』第二折に「万夫不当之勇」の形が見え、明代の『三国志演義』でも呂布の勇猛さを表す語として用いられた。日本では「万夫不当」と四字で、特に「万夫不当の勇」として定着した。
備考
主に武勇・戦闘能力をほめる硬い表現で、日常会話ではあまり用いない。「万夫不当の勇」という形が最も一般的である。単なる腕力だけでなく、恐れを知らない勇敢さも含意する。
別表記
- 萬夫不當
例文
- 敵将は万夫不当の勇を誇り、味方の兵を鼓舞して戦場を駆け抜けた。
- その武将は万夫不当と称され、単身でも大軍を恐れなかったという。
- 小説では、主人公が万夫不当の勇を見せて危機に陥った城を救う。
分類
類義語
対義語
- 軟弱無力
- 意気地なし
- 怯弱