一人当千
読み方
いちにん とうせん
意味
一人で千人に匹敵するほど、能力・力量・働きが非常に優れていること。また、そのように抜きん出た人物をいう。もとは一人で大勢の敵と渡り合えるほど強いことを表した。
由来
中国の正史『北史』に見える表現に由来するとされる。「一人が千人に当たる」、すなわち一人の力が千人分に相当するという意味から生まれた。『北史』は唐代に李延寿が編纂し、659年ごろ(顕慶4年)に成立した北朝諸王朝の歴史書である。
分類・構成
備考
本来は武勇をほめる語だが、現代では仕事・技術・交渉などで一人が何人分もの成果を出すことにも用いる。誇張を含む強い賞賛表現である。
誤用・混同注意
- 「一騎当千」と混同しない。一人当千は「一人」の力量を、一騎当千は一騎の武者・騎兵の強さを表す。
例文
- その技術者は障害対応から設計までこなし、一人当千の働きをしている。
- 少人数の部隊でも、一人当千の兵がいれば戦力は大きく増す。
- 彼女は交渉力と分析力を兼ね備えた、一人当千の人材だ。