一口両舌
読み方
いっこう りょうぜつ
意味
一人の人が、相手や場面によって互いに矛盾することを言うこと。また、そのように表と裏で違う発言をして人を欺くこと。「一つの口に二枚の舌がある」というたとえで、「二枚舌」とほぼ同じ意味である。
由来
「一口」は一つの口、「両舌」は二つの舌を意味し、一人が二通りの相反する発言をするさまを表した語である。「両舌」は、仏教で人を仲たがいさせるような二重の言葉・離間の言葉をいう漢訳仏教語として古くから用いられた。四字熟語としての正確な初出資料・成立年は明確ではないが、中国由来の漢語・仏教語の影響を受けて日本語に定着した表現とされる。
備考
主に、意図的に相手ごとで発言を変える不誠実な態度を非難していう。新たな事情や根拠により意見を改める場合には、通常は用いない。日常語では「二枚舌」のほうが一般的である。
例文
- 彼は取引先には値下げを約束し、社内では価格維持を主張する一口両舌の態度を取った。
- 選挙前と当選後で正反対の発言をするのは、一口両舌だと有権者から批判された。
- 信頼を築くには、一口両舌ではなく、誰に対しても一貫した説明をすることが必要だ。
類義語
- 二枚舌
- 朝令暮改
- 言行不一致
- 表裏不一致