一六兀剌
読み方:いちろく こつらつ
意味
朝から晩まで、禅の修行などに一心不乱に励むこと。「一六」は昼間の六時、すなわち一日の昼の時間を表す。転じて、長時間にわたり、よそ見をせずに物事へ専心するさまにもいう。
由来
中国の禅林で用いられた禅語に由来する。「一六」は、古い時刻法で昼を六時に分けたことから、朝から晩までの意。「兀剌」は、身を据えて一心に励むさまを表す語である。日本では禅の修行を表す四字熟語として定着したが、正確な初出文献・成立年は特定されていない。
備考
日常会話ではあまり用いない禅語・漢文調の硬い表現。「二六時中」は昼夜を通じての意であり、昼間を表す「一六」とは時間の範囲が異なる。
誤用・混同注意
- 「一六」を現代の十六時間や二十四時間の意味と誤解しない。古い時刻法では、昼間の六時、すなわち朝から晩までを指す。
- 「一六兀坐」と混同されることがあるが、「一六兀坐」も別に成立している禅語である。
例文
- 老僧は毎朝、一六兀剌の心で坐禅に向かった。
- 試験を控えた彼女は、休日も一六兀剌に研究を進めた。
- 修行者たちは雑念を払いつつ、一六兀剌の修行を重ねた。
分類
類義語
- 一六兀坐
- 二六時中
- 終日精進
- 専心努力