麒麟の躓き
読み方:きりん の つまずき
意味
どれほど優れた能力や知識をもつ人でも、時には判断や行動を誤り、失敗することがあるというたとえ。特に、ふだんは失敗しないほど有能な人の珍しい失敗についていう。
由来
「麒麟」は中国の伝説上の瑞獣で、きわめて優れた存在の象徴とされる。その麒麟でさえ歩けばつまずくことがある、という比喩から、優秀な人にも失敗はあるという意味になった。特定の中国古典における初出や、日本語としての成立時期は明確ではない。
備考
「麒麟」はここではキリン(動物)ではなく、中国伝説上の霊獣を指す。能力の高い人の一時的・例外的な失敗に用い、度重なる失敗の言い訳には通常用いない。
別表記
- 麒麟のつまずき
補足
- 「麒麟」を首の長い動物のキリンだと解釈するのは不適切。ここでは中国伝説上の瑞獣を指す。
- 誰の失敗にも無条件で使うのではなく、通常は優れた技能・実績をもつ人の珍しい失敗についていう。
例文
- 彼ほど経験豊かな外科医が診断を誤るとは、まさに麒麟の躓きだ。
- 今回の計算ミスは麒麟の躓きと言えるが、同じ誤りを繰り返さないよう検証体制を整えよう。
- 優勝候補の棋士が初戦で敗れたが、解説者は「長い不調ではなく、麒麟の躓きでしょう」と評した。
分類
類義語
- 猿も木から落ちる
- 河童の川流れ
- 弘法にも筆の誤り
- 上手の手から水が漏る
- 智者も千慮に一失あり