鳴かず飛ばず
読み方:なかず とばず
意味
長い間、目立った活躍や成果がなく、世間から注目されない状態をいう。期待されていた人物・選手・事業などが、思うように成功せず不振であることを、やや否定的に表す。
由来
中国の故事による。前漢の司馬遷が紀元前91年頃に完成させた『史記』滑稽列伝で、斉の威王に、三年も飛ばず鳴かない大鳥をたとえて諫言した話がもととされる。王が後に「一飛沖天・一鳴驚人」と答えた逸話から、日本で「鳴かず飛ばず」が定着した。
備考
鳥が実際に鳴く・飛ぶことをいう表現ではない。人物、選手、芸能人、事業などの長期的な不振に用いる。自嘲的・批評的な響きがあるため、目上の人への直接的な評価には配慮が必要。
補足
- 故事では後に大飛躍する前触れとして語られるが、現代の「鳴かず飛ばず」は通常、単に活躍できず成果が出ないという否定的な意味であり、「実力を蓄えて飛躍を待つ」という意味ではない。
- 「泣かず飛ばず」と書くのは誤り。鳥に由来するため「鳴かず飛ばず」と書く。
例文
- 新人時代の彼は鳴かず飛ばずだったが、移籍を機に主力選手へと成長した。
- 新規事業は開始から二年になるが、売り上げは鳴かず飛ばずの状態だ。
- 何作か発表したものの鳴かず飛ばずで、作家としての進路に悩んでいる。
分類
類義語
- 不振
- 低迷
- 芽が出ない
- 振るわない