一飛沖天
読み方:いっぴ ちゅうてん
意味
一度飛び立てば、天を突き抜けるほど高く舞い上がること。転じて、それまで目立たなかった人や組織などが、ある機会をきっかけに一躍世間の注目を集め、大きく成功・発展することをいう。
由来
中国の『史記』「滑稽列伝」にある故事に基づく。長らく政務を顧みなかった斉の威王に対し、淳于髠が、王の庭にいる大鳥が三年間飛びも鳴きもしないのはなぜかと謎をかけた。威王は「此鳥不飛則已、一飛沖天。不鳴則已、一鳴驚人(この鳥は、飛ばないうちはそれまでだが、ひとたび飛べば天を突き、鳴かないうちはそれまでだが、ひとたび鳴けば人を驚かす)」と答え、その後、政治の立て直しに乗り出したという。『史記』は前漢の司馬遷によって編纂された。
備考
主に人・企業・才能などが急に大成功する場面で用いる、やや文章語的な表現。「一飛沖天を遂げる」「一飛沖天する」の形で使われることが多い。中国由来の故事成語である。
例文
- 無名だった新人作家が、デビュー作の受賞を機に一飛沖天の活躍を見せた。
- 長年の研究成果が実を結び、その企業は新製品によって一飛沖天を遂げた。
- 彼女は地道な練習を重ね、国際大会での優勝をきっかけに一飛沖天した。
分類
類義語
対義語
- 鳴かず飛ばず
- 低迷不振
- 雌伏隠忍