項荘剣を舞わす、意は沛公に在り
読み方:こうそう けんを まわす、いは はいこうに あり
意味
表面上はある行為や人物を対象にしているように見せながら、本当のねらいは別のところ、特にある人物を害したり攻撃したりすることにある、という意味。名目と本心・真の目的が異なることをいう。
由来
中国前漢の司馬遷が紀元前1世紀ごろに著した『史記』「項羽本紀」に基づく。紀元前206年ごろの「鴻門の会」で、項羽の従弟・項荘が剣舞を演じ、実際には沛公(後の漢の高祖・劉邦)を殺そうとした故事から。「項荘舞剣、意在沛公」という漢文に由来する。
備考
故事成語として用いられる硬い表現。「項荘舞剣、意在沛公」と漢文調で書くこともある。相手を直接狙わず、別の名目や行為を隠れみのにする含みがあり、批判的な文脈で使われやすい。
例文
- その法案は業界の保護を掲げているが、項荘剣を舞わす、意は沛公に在りで、実際には競合企業を締め出すねらいがある。
- 社長は会議で新人のミスを厳しく批判した。しかし、項荘剣を舞わす、意は沛公に在りで、本当に警告したかったのは管理職だった。
- 彼の質問は制度の改善を求めるものに見えたが、項荘剣を舞わす、意は沛公に在りで、担当大臣の責任を追及する意図があった。
分類
類義語
- 鴻門の会
- 東に声して西を撃つ
- 声東撃西
- 酔翁の意は酒に在らず
- 別に狙いがある
対義語
- 単刀直入
- 正面から当たる
- 率直に言う