酔翁の意は酒に在らず
読み方:すいおう の い は さけ に あらず
意味
表面上の目的とは別のところに、本当の目的や関心があるという意味。酒を飲むことが目的のように見えて、実際には自然の景色や人との交わりを楽しむことが本意である、というたとえから、何かを口実にして別の狙いを持つ場合にいう。
由来
中国・北宋の文学者、欧陽脩(おうようしゅう)が1046年ごろに記した散文「酔翁亭記(すいおうていき)」にある「酔翁之意不在酒、在乎山水之間也(酔翁の意は酒に在らず、山水の間に在り)」に基づく。酒を飲むことよりも、山水の景色を楽しむことに心があるという原文の趣旨から生まれた。
備考
本来は自然を愛でる風雅な心を表す語だが、現代では「表向きとは別の本当の狙いがある」の意味で用いられることが多い。必ずしも悪い意図を示すとは限らず、冗談めかしても使える。
例文
- 部長の視察は工場の確認が目的らしいが、取引先との関係づくりが本命なのだろう。まさに酔翁の意は酒に在らずだ。
- 彼女が毎週その店に通うのは、コーヒー好きだからだけではない。店員と話すのが楽しみで、酔翁の意は酒に在らずというわけだ。
- 勉強会と称して集まったが、参加者の多くは交流を楽しみにしている。酔翁の意は酒に在らず、である。
分類
類義語
- 本意は別にある
- 口実にすぎない
- 表向きの目的とは別の狙いがある