雪は五穀の精
読み方:ゆき は ごこく の せい
意味
雪は五穀、すなわち米・麦・粟・豆・黍などの作物を育てる大切な恵みであり、雪の多い年は豊作になりやすい、という意味。積雪が冬の作物や土を寒さから守り、春には雪解け水が田畑を潤すという農業上の経験則を表す。
由来
成立時期や最初の出典は明らかではない。雪が土や麦などの越冬作物を保温し、雪解け水が春の農作物を育てるという、北国を中心とした農民の経験則から生まれた日本のことわざとされる。江戸時代以降に流布した上方系いろはかるたでは、「ゆ」の札としても知られる。
備考
「五穀」は一般に米・麦・粟・豆・黍などを指すが、その内訳には諸説ある。豪雪や冷害が必ず豊作を招くという意味ではなく、雪の農業上の恩恵を表した言葉である。
別表記
- 雪は豊年の瑞
例文
- 冬の大雪を見て、祖父は「雪は五穀の精だから、春の田植えにはきっとよい水になる」と話した。
- 畑の麦が雪に覆われているが、雪は五穀の精というように、雪の下なら厳しい霜から守られることもある。
- 今年は雪がよく積もったので、村の人たちは「雪は五穀の精」と、秋の実りに期待している。
分類
類義語
- 雪は豊年の瑞
- 雪は豊年の貢ぎ物
- 雪は年の薬