遠くの神より近くの氏神
読み方:とおくの かみより ちかくの うじがみ
意味
遠方にいて頼りにくい有力な神仏や人物よりも、身近にいて日頃から助けを求められる人・もののほうが、実際には頼りになるという意味。困ったときには、近くの存在や地域のつながりを大切にすべきだというたとえ。
由来
「氏神」は、もともと同じ氏族がまつる守護神を指し、のちには地域の住民を守る神・鎮守の神として信仰されるようになった。この身近な氏神への信仰を背景に生まれたことわざである。正確な成立時期や最初の出典は不明だが、地域共同体における氏神信仰が広まった中世以降に形成・定着したと考えられる。
備考
「氏神」は現在では地域の守護神・鎮守神の意味で使われることが多い。神そのものの優劣をいうより、身近で頼れる人や組織の大切さを説く比喩として用いる。
例文
- 急な入院で困ったとき、遠方の親族より近所の人が助けてくれた。まさに遠くの神より近くの氏神だ。
- 全国的に有名な専門家に相談する前に、まずは事情をよく知る地域の相談窓口を頼ろう。遠くの神より近くの氏神というからね。
- 大企業の支援を待つだけでなく、地元の商店や自治会と協力したほうが早い。遠くの神より近くの氏神だ。
分類
類義語
- 遠くの親戚より近くの他人
- 遠くの親類より近くの他人