質屋の蔵は三年で建つ
読み方:しちやのくらは さんねんで たつ
意味
質屋は品物を担保に金を貸し、利息を取り、期限までに金が返されなければ質流れ品も得られるため、非常に利益が大きいというたとえ。わずか三年で蔵を建てられるほど、質屋はもうかるという意味で、やや皮肉や批判を含んでいう。
由来
江戸時代に成立したと考えられることわざである。庶民が利用した質屋が、利息や質流れ品によって大きな利益を得ることがあるという当時の認識を背景とする。正確な初出年・特定の文献は不明だが、尾張いろはかるたの「し」の札としても知られる。
備考
「三年」は厳密な年数ではなく、短期間で大きな財を築けるという強調。現代の質屋すべてが暴利を得るという意味ではなく、歴史的な商売観を映した表現である。
別表記
- 医者と坊主と質屋の蔵は三年で建つ
誤用・混同注意
- 「三年」は実際に必ず三年で蔵を建てられるという統計的事実ではなく、利益の大きさを誇張した表現である。
- 質屋を単純に勤勉で成功した商人としてほめる言葉と捉えるのは不十分で、一般に高利や質流れによる利益への皮肉・批判を含む。
例文
- あの店は質流れ品の売買も盛んで、まさに「質屋の蔵は三年で建つ」という繁盛ぶりだ。
- 高い利息と質流れの仕組みを聞くと、昔の人が「質屋の蔵は三年で建つ」と言った理由も分かる。
- 彼は質屋のもうけをうらやんで「質屋の蔵は三年で建つ」と言ったが、利用者の困窮の上に成り立つ面も忘れてはならない。
分類
類義語
- 医者と坊主と質屋の蔵は三年で建つ
- 坊主の蔵は三年で建つ