豆腐にかすがい
読み方:とうふ に かすがい
意味
柔らかく崩れやすい豆腐に、木材をつなぎ留める鎹を打ち込んでも役に立たないことから、働きかけても手応えがなく、効果がまったくないことのたとえ。意見や忠告が相手に通じない場合などにいう。
由来
鎹は、木材と木材をつなぎ合わせるために打ち込む、両端の曲がった金具である。豆腐のように柔らかく形を保てないものに鎹を打っても、物を固定・接合する役目を果たせないことから生まれた表現とされる。正確な成立時期は不詳だが、江戸時代に上方のいろはかるたの「と」の札として採用され、広く知られるようになった。
備考
「かすがい」は木材をつなぐ金具の「鎹」。柔らかい豆腐に打てば簡単に刺さる、という意味ではなく、固定するという本来の目的を果たせず無駄である、という意味である。
別表記
- 豆腐に鎹
誤用・混同注意
- 「豆腐は柔らかいので鎹が簡単に刺さり、物事が容易に進む」という意味に解するのは誤り。正しくは、鎹で固定しようとしても豆腐では役に立たず、働きかけが無効であるという意味。
例文
- 何度注意しても彼は聞き流すので、まるで豆腐にかすがいだ。
- 根拠のないうわさを信じ込んだ人を説得しようとしたが、豆腐にかすがいで終わった。
- 苦情窓口に何度連絡しても返答がなく、豆腐にかすがいのような対応だった。
分類
類義語
対義語
- 一念岩をも通す
- 石に矢を立てる