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石に灸

読み方

いし に きゅう

意味

石にお灸をすえても熱さも痛みも感じず、何の変化も起こらないことから、意見・忠告・努力などが相手にまったく通じず、効果がないことのたとえ。反応が鈍い相手や、働きかけても成果が出ない状況に用いる。

由来

灸は、もぐさを燃やして体のつぼに熱刺激を与える民間療法・東洋医学の治療法である。生きた人には効き目や痛みがあるが、無生物の石には何の効果もないという発想から生まれたたとえ。成立時期は不詳だが、灸が庶民に広く行われた近世以前からの生活感覚に基づく表現と考えられる。

備考

「灸」は本来「やいと」とも読むが、この句では一般に「きゅう」。やや古風な言い方で、現代では「糠に釘」「暖簾に腕押し」のほうがよく使われる。

例文

  • 何度注意しても彼は同じミスを繰り返すので、まるで石に灸だ。
  • あの会社に改善を求めるメールを送っても、返事すらなく石に灸だった。
  • 子どもに夜更かしをやめるよう言い聞かせたが、ゲームに夢中で石に灸のようだ。
  • いくら丁寧に説明しても、聞く気のない相手には石に灸でしかない。
  • 節電を呼びかけても誰も実行しなければ、せっかくのポスターも石に灸だ。

類義語

  • 糠に釘
  • 暖簾に腕押し
  • 豆腐に鎹
  • 馬の耳に念仏
  • 犬に論語
  • 牛に経文

対義語

  • 打てば響く
  • 一を聞いて十を知る
  • 薬が効く

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