誠は天の道なり、これを誠にするは人の道なり
読み方:まこと は てん の みち なり、これ を まこと に する は ひと の みち なり
意味
誠そのものは、自然の理法である天の道にかなった完全なあり方である。一方、人が誠実であろうと努め、自分の心と言行を一致させることは、人として踏むべき道である、という教え。誠実さを生まれつきのものとせず、努力して身につけるべき徳と説く。
由来
中国の儒教経典『礼記』中の「中庸」第20章にある「誠者、天之道也。誠之者、人之道也。」に基づく。『中庸』は伝統的に孔子の孫・子思の作とされるが、成立事情には諸説あり、戦国時代から前漢期(紀元前4世紀~紀元前1世紀頃)に形づくられたと考えられている。日本では漢文の教養・儒学を通じて広まった。
備考
儒教における「誠」は、単なる正直さだけでなく、心に偽りがなく、自己を完成へ向けて修める徳を指す。日常会話よりも、講話・訓辞・文章で用いられる格調高い表現。
例文
- 約束を守り、失敗も隠さず報告する。誠は天の道なり、これを誠にするは人の道なりという言葉を、日々の仕事の指針にしている。
- 相手をだますような近道を選ぶべきではない。誠は天の道なり、これを誠にするは人の道なりという教えのとおり、誠実であろうと努めたい。
- 先生は卒業生に向けて、「誠は天の道なり、これを誠にするは人の道なりです。自分の言葉と行いに責任を持ちなさい」と語った。
分類
類義語
対義語
- 虚偽
- 不誠実
- 偽り