触らぬ蜂は刺さぬ
読み方:さわらぬ はち は ささぬ
意味
蜂は、むやみに触ったり刺激したりしなければ刺さないことから、危険な人・物事や面倒な争いには、必要もないのに関わらないほうがよいというたとえ。余計な干渉や挑発を避ければ、災難を招かずに済むという意味。
由来
蜂を手で触れたり巣を刺激したりすると刺されるが、放っておけば害を受けにくいという日常的な観察から生まれたたとえである。成立した正確な時期や最初の出典は明らかではないが、江戸時代にはことわざとして定着し、尾張いろはかるたの「さ」の札にも採られて広まった。
備考
実際の蜂は、触らなくても巣の近くに近づくなどして危険を感じれば刺すことがある。ことわざでは主に、人間関係や厄介な問題に不用意に関わらないという比喩として用いる。
別表記
- 触らぬ蜂は刺さず
- 蜂は触らねば刺さぬ
誤用・混同注意
- 「刺さぬ」は『蜂が刺さない』という意味であり、『自分が刺されない』という受け身の意味ではない。
- 何もしなければ必ず安全だという意味ではなく、不要な干渉や挑発を避けるべきだという戒めである。
例文
- 問題を起こしている部署同士の争いには、こちらから口を出さないほうがいい。触らぬ蜂は刺さぬというからね。
- SNSの挑発的な投稿にいちいち反論していても疲れるだけだ。触らぬ蜂は刺さぬで、無視することにした。
- 子どもたちには、野生のハチの巣を見つけても近寄らないように、触らぬ蜂は刺さぬと教えた。
分類
類義語
対義語
- 虎穴に入らずんば虎子を得ず
- 危ない橋も一度は渡れ