蛙の面へ水
読み方:かえるのつら へ みず
意味
人から注意・非難・嫌がらせなどを受けても、まったく気にせず、平然としていることのたとえ。とくに、忠告されても反省したり態度を改めたりしない、鈍感で厚かましい様子をいう。
由来
水辺で暮らす蛙は、水を顔にかけられても平気でいるように見えることから、他人の注意や非難を受けても何も感じない人にたとえた表現である。江戸前期の松江重頼『毛吹草』(寛永15年・1638年)に「蛙の面に水」の形が見え、のちに江戸いろはかるたの「か」の札としても広く知られるようになった。
備考
「蛙の面に水」が最も一般的で、「へ」も同義。注意や非難を気に留めないという非難の響きが強く、目上の人に直接用いるのは失礼になり得る。「蛙の面に小便」はより俗な言い方。
別表記
- 蛙の面に水
- 蛙の面に小便
誤用・混同注意
- 単に「打たれ強い」「冷静で動じない」という褒め言葉として使うのは不適切なことがある。一般には、注意や批判を受けても反省せず、改めない鈍感な態度をいう。
- 「蛙の面へ水」は誤りではなく、「蛙の面に水」と同義の表現である。
例文
- いくら注意しても、彼は蛙の面へ水で、遅刻を改めようとしない。
- 皆から批判されても蛙の面へ水の態度では、周囲の信頼を失ってしまう。
- 弟は叱られても蛙の面へ水で、すぐにまた同じいたずらをした。
分類
類義語
対義語
- 人の振り見て我が振り直せ
- 過ちては改むるに憚ること勿れ