蛇は一寸にして人を呑む
読み方:へび は いっすん にして ひと を のむ
意味
蛇は一寸(約3センチ)ほどの小さいうちから、人をのみ込むほどの勢い・恐ろしさを備えているという意味。幼い者や経験の浅い者であっても、将来大きな力を発揮する素質や、侮れない才気を持つ場合があることのたとえ。
由来
中国・前漢期、紀元前2世紀ごろに編まれた思想書『淮南子』の「説林訓」にある「蛇は一寸にして人を呑む気あり」に基づくとされる。小さな蛇にもすでに人をのみ込む勢いがある、という表現から、幼少時から見える非凡な才能や恐るべき気性をいうことわざになった。
備考
主に、幼い人の非凡な才能・気迫を評価するときに用いる。実際に小さな蛇が人をのみ込むという意味ではない。「人を呑む」は威勢や気力が並外れていることを表す。
別表記
- 蛇は一寸にして人を呑む気あり
誤用・混同注意
- 幼い蛇が実際に人間をのみ込むという生物学的な事実を述べた言葉だと解釈するのは誤り。幼い者にも将来有望な才能や侮れない気迫があることのたとえである。
- 単に「子どもは怖い」という意味に限定するのは不正確。多くは幼少時から現れる才能・器量・気概をいう。
例文
- 小学生の彼女は難しい問題を次々に解いた。蛇は一寸にして人を呑むというように、将来が楽しみだ。
- 新人だからと軽く見てはいけない。あの発想力を見ると、まさに蛇は一寸にして人を呑むだ。
- 幼いころから鋭い観察眼を見せていた彼は、蛇は一寸にして人を呑むという評判どおり、若くして研究者として頭角を現した。
分類
類義語
- 竜は一寸にして昇天の気あり
- 栴檀は双葉より芳し
対義語
対比・対照ことわざ
- 竜は一寸にして昇天の気あり
- 大器晩成