蚯蚓に目鼻なし
読み方:みみず に めはな なし
意味
ミミズには外見上、目や鼻のような目印がなく、どれも同じように見えて見分けがつかないことをいう。転じて、物事・人などの違いや区別がつかないこと、または見分ける力がないことのたとえ。
由来
ミミズの頭部には、人間のように目や鼻がはっきり見えず、個体の区別もしにくいという通俗的な観察から生まれた表現である。正確な初出や成立年は不詳だが、尾張地方のいろはかるたの「み」の札として伝わり、江戸時代に広まったとみられる。
備考
人や物を「見分けられない」とする、やや否定的な言い方である。現代では使用頻度は高くなく、相手の容貌・能力に直接用いると失礼になり得る。
別表記
- みみずに目鼻なし
- ミミズに目鼻なし
誤用・混同注意
- 「顔立ちが悪い」という意味だけに限定するのは不正確で、基本的には外見上の目印がなく区別・見分けがつかないことをいう。
- ミミズに感覚器官がまったくないという生物学的な断定ではなく、目鼻が外見上はっきり見えないことを用いたたとえである。
例文
- 色合いの細かな違いは私には分からず、まさに蚯蚓に目鼻なしだ。
- 同じ型の部品が並んでいると、慣れない者には蚯蚓に目鼻なしで見分けがつかない。
- 真贋を見抜けず何でも同じだと思っているようでは、蚯蚓に目鼻なしと言われても仕方がない。
分類
類義語
- 十把一絡げ
- 似たり寄ったり
- 団栗の背比べ
対義語
対比・対照ことわざ
- 烏の雌雄を見分ける
- 千差万別