苦肉の計
読み方:くにく の けい
意味
自分や味方にあえて苦痛・損害を負わせ、それを利用して相手を信用させたり油断させたりする策略。転じて、追い詰められた状況で、損失や犠牲を承知でひねり出すやむを得ない手段もいう。
由来
中国の通俗小説『三国志演義』(元末・明初、14世紀後半〜15世紀初頭ごろ成立)に由来する。赤壁の戦い(208年)で、呉の黄蓋が曹操軍を欺くため、周瑜から罰を受けて降伏を装い、火攻めを成功させた話を「自らの身を苦しめる計」としたもの。日本では「苦肉の計」「苦肉の策」として定着した。
備考
「苦肉の策」ともいう。原義は自分や味方を苦しめて敵を欺く計略だが、現代では広く、苦しい状況で講じるやむを得ない手段の意味でも使われる。
別表記
- 苦肉の策
補足
- 単に「苦し紛れに思いついた策」だけを指すとするのは不十分。原義は、自分や味方に苦痛・損害を負わせ、それを利用して相手を欺く策略である。
例文
- 敵の警戒を解くため、将軍は自ら処罰を受けたふりをして寝返るという苦肉の計を用いた。
- 資金不足の会社は、主力商品の仕様を簡略化して発売延期を避けるという苦肉の計を採った。
- けが人が相次いだ監督は、若手を複数のポジションで起用する苦肉の計で試合をしのいだ。
分類
類義語
対義語
- 正攻法
- 正面突破