苦肉の策
読み方:くにく の さく
意味
ほかに有効な方法がなく、自分側の損失・犠牲や無理を承知でひねり出す、やむを得ない手段。もとは自らを傷つけて相手を欺く策略をいうが、現代では窮地をしのぐための一時的・消極的な対応という意味で使われることが多い。
由来
中国の通俗歴史小説「三国志演義」(元末明初、14世紀末ごろ成立とされる)に描かれる赤壁の戦いの故事に基づく。黄蓋が曹操を欺くため、周瑜に鞭打たれて偽装投降した「苦肉の計」から生じ、日本語では「苦肉の策」ともいうようになった。
備考
「苦肉の計」ともいう。四字熟語系の慣用句で、厳密には独立したことわざではない。肯定的な最善策ではなく、苦しい事情から選ぶ次善策という含みがある。
別表記
- 苦肉の計
補足
- 「苦肉の策」を、苦しい状況から生まれた優れた妙案という意味で解すること。通常は、犠牲や無理を伴う、やむを得ない手段を指す。
例文
- 予算が足りないため、イベントをオンライン開催に切り替えるという苦肉の策を選んだ。
- 人手不足を補うために店長自ら配送に回るのは、苦肉の策だった。
- 期限に間に合わせるため機能を絞って先行公開したが、それは苦肉の策にすぎない。
分類
類義語
- 苦肉の計
- 窮余の一策
- 窮策
- 苦し紛れの策
対義語
- 上策
- 最善策