竜の雲を得るが如し
読み方:りゅう の くも を える が ごとし
意味
竜が雲に乗って天へ昇るように、才能や力量のある人が、よい時機・後援・地位などを得て、本来の力を存分に発揮し大いに活躍することのたとえ。単に運がよいというより、能力を生かせる条件が整うことをいう。
由来
中国の思想書『韓非子』の「難勢」にある「飛竜雲に乗り、騰蛇霧に遊ぶ」という趣旨に基づく。雲や霧を頼みとして竜・蛇が空を飛ぶように、人も時勢や地位という条件を得て力を発揮する、というたとえである。『韓非子』は中国・戦国時代末期、紀元前3世紀ごろに成立した。
備考
文章語的で、日常会話ではあまり多用されない。「鬼に金棒」が強者にさらに力が加わる意味なのに対し、本句は才能ある人が時機や環境を得る点に重点がある。
別表記
- 龍の雲を得るが如し
- 竜の雲を得たるが如し
- 龍の雲を得たるが如し
- 竜の雲を得るがごとし
- 龍の雲を得るがごとし
補足
- 単に「幸運に恵まれる」という意味だけで用いるのは不十分。才能・力量のある人が、それを発揮できる時機や条件を得ることをいう。
- 「鬼に金棒」と同じく、すでに強い者に力が追加される意味だとするのはややずれる。本来は時勢・地位・後援などを得て活躍するたとえである。
例文
- 新設された研究所の所長に抜擢されたことは、実力のある彼にとって竜の雲を得るが如き境遇だった。
- 優秀な若手に資金と人材が集まれば、竜の雲を得るが如く新事業を飛躍させられるだろう。
- 名将が有能な君主に仕えたことで、まさに竜の雲を得るが如くその才能を開花させた。
分類
類義語
対義語
- 宝の持ち腐れ
- 時機を失する