移れば変わる世の習い
読み方:うつれば かわる よのならい
意味
時がたてば、人の心や人間関係、世の中の事情・価値観などは変わるのが世の常である、という意味。現在の状態や立場がいつまでも同じように続くとは限らないことをいう。
由来
正確な初出や成立年は明らかではない。江戸時代(17~19世紀)に広まった尾張いろはかるたの「う」の札として知られることわざである。「世の習い」は、世の中ではそうなるのが普通だという、世の常・成り行きを表す言葉。
備考
尾張いろはかるたの「う」に当たる。改まった文章や、時代・人情の変化をしみじみ述べる場面で用いる。「世の習い」は単なる社会的な慣習ではなく、「世の常」の意。
別表記
- 移れば変る世の習い
誤用・混同注意
- 「移れば」を単に場所を移す意味だけに限定し、「土地が変われば習慣も変わる」という意味にするのは不十分。本来は、時の経過に伴って人情や世の中が変化することをいう。
例文
- 長年親しまれた商店が閉店し、新しい店に替わるのも、移れば変わる世の習いだ。
- かつては手紙が主な連絡手段だったが、今は電子メールやメッセージアプリが中心だ。移れば変わる世の習いである。
- 以前は競争相手だった会社と共同事業を始めることになった。移れば変わる世の習いとはいえ、感慨深い。