禍福は門なし、ただ人の招く所
読み方
かふく は もん なし、ただ ひと の まねく ところ
意味
災い(禍)も幸福(福)も、初めからどこかに決まった入口があって訪れるのではなく、人が日ごろの行いや善悪によって自ら招き寄せるものだ、という意味。自分の行動に責任を持ち、正しい行いを心がけるべきだという戒めである。
由来
中国古典『春秋左氏伝(左伝)』襄公二十三年に見える「禍福無門、唯人所召(かふくもんなく、ただひとのまねくところ)」に基づく。『左伝』は春秋時代(紀元前722~468年)の出来事を扱い、書物としては戦国時代(紀元前4~3世紀頃)に成立したとされる。日本では漢文を訓読した形で定着した。
分類・由来
備考
「禍福」は災いと幸福、「門」は出入り口の意。因果応報や自己責任を説く文脈で使われるが、すべての不幸を本人の責任と決めつける意味で安易に用いない配慮も必要である。
例文
- 不正な取引を重ねた結果、会社は信用を失った。禍福は門なし、ただ人の招く所である。
- 顧客との約束を守り続けたことが信頼と好機につながった。禍福は門なし、ただ人の招く所だ。
- 失敗を単に運のせいにせず、「禍福は門なし、ただ人の招く所」と自戒して行いを改めた。