神は敬うべし頼むべからず
読み方:かみ は うやまう べし たのむ べからず
意味
神を尊び敬うことは大切だが、願い事や困難の解決をただ神任せにして頼り切ってはいけない、という意味。自分でなすべき努力や責任を果たすことの大切さを戒めている。
由来
尾張地方で伝えられた「尾張いろはかるた」の「か」の札として知られることわざである。いろはかるたとして定着したのは江戸時代とされるが、この句そのものを最初に作った人物や正確な成立年は不詳。神を敬いつつも安易な他力本願を戒める、民間の生活倫理を表した言葉である。
備考
宗教や信仰そのものを否定する言葉ではない。神への敬意を保ちながら、願望の実現を神任せにせず、自助努力を重んじる趣旨で用いる。
別表記
- 神は敬うべし、頼むべからず
誤用・混同注意
- 神や信仰を否定し、参拝や祈願をしてはいけないという意味に取るのは誤り。神を敬うことは認めたうえで、何事も神任せにする態度を戒める言葉である。
例文
- 合格祈願をするのはよいが、勉強を怠ってはならない。神は敬うべし頼むべからず、ということだ。
- 父は、商売が苦しいときほど努力を重ね、「神は敬うべし頼むべからず」と自分に言い聞かせていた。
- お守りを持つことで安心するのはよいとしても、準備まで神頼みにするのは違う。神は敬うべし頼むべからずである。