天は自ら助くる者を助く
読み方:てん は みずから たすくる もの を たすく
意味
自分から努力して困難を解決しようとする人には、天の加護や好機、周囲からの助けも得られるという意味。何もしないで幸運だけを待つのではなく、まず自ら行動することの大切さを説く。
由来
英語のことわざ「Heaven helps those who help themselves.(神〔天〕は自らを助ける者を助ける)」の訳として定着した表現。類似の考えは古代ギリシアのイソップ寓話にも結び付けられるが、正確な初出には諸説ある。英語圏ではアルジャーノン・シドニーの著作(1698年刊)や、ベンジャミン・フランクリン『貧しいリチャードの暦』(1736年)によって広く知られた。日本では明治初期、中村正直訳『西国立志編』(1871年、原著はサミュエル・スマイルズ『Self-Help』1859年)などを通じ、自助を促す格言として広まった。
備考
「助くる」は現代語の「助ける」に当たる文語表現。「天」は特定の宗教の神に限らず、運・世の道理・好機などを表す。自助を促す言葉であり、他者への支援を否定する意味ではない。
例文
- 新規事業の資金が足りないからと嘆くだけでなく、まず企画書を磨いて支援者を探そう。天は自ら助くる者を助く、だ。
- 彼女は毎日練習を重ねたうえで指導を求め、奨学金も得た。まさに「天は自ら助くる者を助く」ということだ。
- 失業後も資格取得と応募を続けた結果、希望していた職に就けた。彼は「天は自ら助くる者を助く」を実感したという。
分類
類義語
- 人事を尽くして天命を待つ
- 自助努力
- 天は自助する者を助く
対義語
- 人任せ
- 運任せ
- 棚から牡丹餅