百足の虫、死して倒れず
読み方:むかでのむし、 しして たおれず
意味
多くの部下・縁者・支持者を抱える有力者や大きな組織は、中心人物が失脚したり衰えたりしても、すぐには勢力や影響力を失わないというたとえ。百足は足が多く、死んでも多くの足に支えられて倒れにくいというイメージに基づく。
由来
中国・三国時代(3世紀)に魏の曹冏(そうけい)が著したとされる『六代論』にある「百足之虫、至死不僵(ひゃくそくのむし、しにいたるまでたおれず)」に由来する。多くの足に支えられる百足を、多数の支援者を持つ勢力にたとえた表現で、日本では「百足の虫、死して倒れず」として定着した。
備考
主に政治・企業・旧家など、組織的な基盤を持つ勢力について用いる。「百足」はムカデのこと。衰えた勢力がなお力を保つことを、やや批判的に述べる場合もある。
例文
- 長年政界に根を張った派閥は、会長が引退しても百足の虫、死して倒れずで、なお大きな影響力を持っている。
- その会社は経営破綻したが、取引先や関連企業が多く、百足の虫、死して倒れずというように事業の一部は残った。
- 敗れた名門一族を軽視してはいけない。百足の虫、死して倒れずで、各地に支援者がいる。
分類
類義語
- 腐っても鯛
- 痩せても枯れても
対義語
- 木倒れて猿散る
- 樹倒猢猻散