猫も杓子も
読み方:ねこ も しゃくし も
意味
身分・年齢・能力などの違いを問わず、だれもかれもが同じことをすること。特に、ある流行や評判のよい物事に、多くの人が一斉に飛びついたり追随したりする様子をいう。ややあきれや批判の気持ちを伴うことが多い。
由来
成立時期・初出は確定していないが、江戸時代(18世紀ごろ)には用いられたとされる。語源は、「女子(めこ)も弱子(じゃくし)も」――女性も子どもも、の意――が音変化したという説が有力である。一方で、「禰子(ねこ。神職)も釈子(しゃくし。僧)も」に由来するという説などもあり、語源は定説ではない。
備考
多くは「猫も杓子も〜する」の形で用いる。流行に皆が追随する状況を、やや批判的・皮肉にいうことが多い。基本的には人々を指す表現である。
別表記
- 猫もしゃくしも
補足
- 語の構成を文字どおりに取り、猫と杓子が例示されているだけだと理解するのは誤り。慣用的に「だれもかれも」をいう。
- 必ずしも中立的な「全員」の言い換えではない。流行への無批判な追随を評する際には、皮肉や批判の響きが出る。
例文
- 新しい健康法が話題になると、猫も杓子もそれを試し始めた。
- 当時は猫も杓子もスマートフォンを持つようになった。
- 流行しているからといって、猫も杓子も同じ投資に手を出すのは危険だ。
分類
類義語
- だれもかれも
- 何もかも
- 老若男女
- 老いも若きも
- 一人残らず
対義語
- 選りすぐり
- 限られた者だけ