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溺れる者は藁をも摑む

読み方:おぼれる ものは わらをも つかむ

意味

非常に困り切ったり追い詰められたりした人は、普段なら頼りにならないようなもの、成功の見込みがほとんどない方法にまで救いを求めてしまうというたとえ。藁では溺れている人を救えないことから、切迫した状況と必死さを表す。

由来

英語のことわざ「A drowning man will catch at a straw.(溺れる人は藁にも手を伸ばす)」などに由来する西洋のことわざを、日本語に訳して定着したものとされる。英語圏では16世紀ごろから用例が確認されるが、日本語としての正確な初出年は未詳で、近代(明治期以後)に広まったとみられる。尾張いろはかるたにも採用されている。

備考

困窮した人の必死さを表すことわざであり、無謀な行動を積極的に勧める意味ではない。類似表現に「藁にもすがる」がある。

別表記

  • 溺れる者は藁をも掴む
  • 溺るる者は藁をも掴む
  • 溺れる者は藁をもつかむ

誤用・混同注意

  • 「溺れる者は藁にも掴む」とするのは、「藁をも掴む」と「藁にもすがる」を混同した形である。
  • 絶望的なときには、どんな危険な手段でも試すべきだと勧める意味ではない。追い詰められた人の心理・行動を表すたとえである。

例文

  • 資金繰りに行き詰まった会社は、効果が確かでない広告にも大金を出した。まさに溺れる者は藁をも掴む状態だった。
  • 締切まであと一時間しかなく、彼は不完全な資料でも提出した。溺れる者は藁をも掴むという心境だったのだろう。
  • 詐欺だと疑いながらも、返金できるという連絡に応じてしまった。追い詰められると、溺れる者は藁をも掴むものだ。

分類

類義語

対義語

対比・対照ことわざ

このことわざに使われている漢字