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背に腹はかえられぬ

読み方:せに はらは かえられぬ

意味

差し迫った必要や大切な目的のためには、多少の損失・犠牲・体面の悪さなどを覚悟しなければならないということ。「腹」は生命に関わる重要な部分、「背」はそれよりは犠牲にできる部分と見立て、より重要なものを守るためには他をあきらめるほかない意を表す。

由来

「背」は背中、「腹」は内臓のある腹部を指す。生命により深く関わる腹を守るためなら、背のほうを犠牲にしてもやむを得ない、という身体の部位の優先にたとえた表現である。成立時期や最初の出典は明確ではないが、江戸時代にはことわざとして定着しており、江戸いろはかるたの「せ」の札にも採られている。

備考

金銭・生活・安全など、切迫した事情のために不本意な選択をする場面で用いる。「何でも犠牲にしてよい」という意味ではなく、やむを得ない必要性を強調する表現である。

別表記

  • 背に腹は替えられぬ
  • 背に腹は代えられぬ

誤用・混同注意

  • 「変えられぬ」と書くのは一般に誤り。「替えられぬ」または「代えられぬ」と書く。
  • 単に『背中と腹を取り替えられない』という身体的な意味ではなく、重要な必要のためには他を犠牲にせざるを得ないというたとえである。

例文

  • 資金繰りが厳しい以上、背に腹はかえられぬ。事業を続けるために、不要な設備は売却しよう。
  • 秘密を守りたかったが、命が危険にさらされている。背に腹はかえられず、警察に事情を話した。
  • 普段なら値引きはしないが、在庫を処分しなければならない。背に腹はかえられぬので、特別価格で販売する。

分類

類義語

対比・対照ことわざ

このことわざに使われている漢字