昨日の非は今日の是
読み方
きのう の ひ は きょう の ぜ
意味
時代や状況、立場が変われば、昨日まで誤り・悪いこととされたものが、今日は正しい・よいこととして認められることがある、という意味。善悪や評価の基準は固定されたものではなく、世の移り変わりによって変化することをいう。
由来
中国・東晋の詩人、陶淵明(陶潜)が官職を辞して帰郷する決意を記した『帰去来辞』(405年ごろ)にある「覚今是而昨非(今の是を覚り、昨の非を悟る)」に由来するとされる。もとは、現在の選択が正しく、過去の選択は誤りだったと悟る意で、日本では時勢による是非・評価の変化をいう表現として定着した。
分類・由来
備考
「非」は誤り・よくないこと、「是」は正しさ・よいことを表す。慣習や社会的評価の変化について用いる表現であり、不正行為を無条件に正当化する意味ではない。
例文
- 技術の進歩が著しい業界では、昨日の非は今日の是となることもある。
- かつては非常識とされた働き方が広まり、まさに昨日の非は今日の是だと感じた。
- 昨日の非は今日の是というが、新しい制度を採り入れる前には十分な検証も必要だ。
類義語
- 昨非今是
- 昨日の是は今日の非
- 是非は時の運
対義語
- 万古不易
- 恒久不変