愛、屋烏に及ぶ
読み方:あい おくう に およぶ
意味
ある人を深く愛すると、その人自身だけでなく、その人に関係する家・持ち物・周囲の人々などまで好ましく思えてくるということ。「屋烏」は家の屋根にとまるカラスを指す。愛情が対象の周辺にまで及ぶことのたとえ。
由来
中国の故事に基づく表現で、原典は前漢時代ごろに成立したとされる『尚書大伝』に見られる。「人を愛する者は、その家の屋根のカラスまで愛する」という趣旨から生まれた「愛屋及烏」を、日本語の訓読調で「愛、屋烏に及ぶ」としたもの。日本での定着時期は明確ではない。
備考
「屋烏」は「おくう」と読む。現代の会話ではやや硬く、文章や教養的な文脈で用いられやすい。同義の四字熟語「愛屋及烏(あいおくきゅうう)」もある。
例文
- 彼女のことが好きになると、彼女の故郷や趣味まで好きになる。まさに愛、屋烏に及ぶだ。
- 恩師を慕うあまり、その先生が勧める本はすべて名著に思えた。愛、屋烏に及ぶというものだ。
- 親にとっては子どもの友人までかわいく見えることがある。愛、屋烏に及ぶのだろう。