後腹病より前腹病
読み方:あとばらやまい より まえばらやまい
意味
後で腹をこわすかもしれないという心配よりも、今まさに空腹で困っていることのほうが切実だ、という意味。将来の不利益や心配を考えるより、まず目の前の差し迫った必要を満たすべきだというたとえである。
由来
庶民の食生活に根ざして生まれた日本のことわざと考えられる。「後腹病」は食べた後に起こる腹痛・病気、「前腹病」は食べる前、すなわち空腹の苦しみを指す。特定の作者や初出文献、成立年代は不詳である。
備考
現代ではやや古風で、日常会話ではあまり頻繁には用いられない。空腹の話だけでなく、将来の懸念より目前の困窮への対処を優先する比喩としても使う。
例文
- 空腹で仕事に集中できないのだから、昼食を抜くのはやめよう。後腹病より前腹病だ。
- 将来の出費も気になるが、今日の生活費が足りない。今は後腹病より前腹病で、当面の資金を確保するしかない。
- 食べ過ぎを心配していたが、丸一日何も食べていないのだから、後腹病より前腹病だと思って軽く食事をした。