後から来る者は前より勝る
読み方:あとから くる ものは まえより まさる
意味
後から現れる人、すなわち後進の者や次の世代は、先にいた人や先行する世代を上回る可能性があるということ。知識・技術・経験が受け継がれ発展するため、新しい人材や新しい成果が従来のものを超えることをいう。
由来
古代中国の孔子の言葉を記した『論語』子罕篇にある「後生畏るべし。焉んぞ来者の今に如かざるを知らん」に基づく表現とされる。孔子が、後から育つ若者が現在の人々に及ばないとは限らず、優れるかもしれないので侮れない、と説いたもの。『論語』の成立は紀元前5〜3世紀頃とされ、日本ではその趣旨が「後から来る者は前より勝る」としてことわざ化した。
備考
「後から来る者」は、単に遅刻して到着した人ではなく、後進・後世の人や新たに現れたものを指す。後進への期待や、技術・学問の進歩を述べる際に用いる。
別表記
- 後から来る者は先より勝る
誤用・混同注意
- 「後から来る者」を、会合などに遅れて来た人という意味に解するのは不適切。後進の人・次世代の人を指す。
- 後から現れた人や物が必ず先行者より優秀になる、という絶対的な断定ではない。後進が先人を超える可能性や進歩への期待を表す。
例文
- 研究の世界では、後から来る者は前より勝るという。先人の成果を土台にして、若い研究者がさらに大きな発見をすることもある。
- 部長は新人たちの企画を見て、「後から来る者は前より勝るというが、君たちは本当に頼もしい」と評価した。
- 旧式の製品を改良した新モデルが高い評価を得た。まさに後から来る者は前より勝る結果となった。
分類
類義語
対義語
- 亀の甲より年の功
- 老馬の智