年貢いらずの畦豆
読み方:ねんぐ いらずの あぜまめ
意味
無料で手に入れることのたとえ。
由来
近世、特に江戸時代の農村における年貢制度と稲作の習慣に由来するとされる。田の畦に植える大豆などの畦豆は、田の石高を基準に課される年貢の対象外とみなされることがあり、その収穫は農民の副収入となった。この農村語が、負担なしに得る利益のたとえとして定着した。正確な初出年・初出文献は不明。
備考
主に農村社会を背景とする古い表現で、現代の日常会話では多用されない。「不正に税を免れる」という意味ではなく、もともと課税対象外だった畦の作物をいう。
別表記
- 年貢要らずの畦豆
- 年貢いらずのあぜ豆
補足
- 「税や年貢を不正に逃れること」という意味に解するのは誤り。田の畦で得られる、もともと年貢の対象になりにくい作物の収穫をたとえた表現である。
- 無料で手に入れることを表す語であり、少額の副収入に限定されない。
例文
- 畦で採れた豆は年貢いらずの畦豆で、わずかでも家計にはありがたい収入だった。
- この仕事は本業のついでにできるから、彼にとっては年貢いらずの畦豆のようなものだ。
- 広告収入が少し入る程度でも、維持費がかからないなら年貢いらずの畦豆といえる。
分類
類義語
対義語
- 骨折り損のくたびれ儲け
- ただ働き