嵐の後には凪が来る
読み方:あらしのあとには なぎが くる
意味
激しい嵐が過ぎれば海や空が静まるように、苦難・混乱・争いなどの厳しい時期の後には、やがて平穏な状態が訪れるというたとえ。つらい状況も永遠には続かない、という励ましとして用いる。
由来
作者・正確な成立年は未詳。尾張地方で伝承された尾張いろはかるたの「あ」の札として知られることわざで、江戸時代後期以降のかるた文化の中で広まったとされる。嵐が過ぎた後に海が凪ぐ自然の様子を、人事における苦難の後の平穏にたとえた表現である。
備考
尾張いろはかるたの「あ」の札。苦境の後の回復をいう励ましであり、「必ずすぐ好転する」という保証や、苦難によって必ず状況が改善するという意味ではない。
別表記
- 嵐の後には凪がくる
- 嵐のあとには凪が来る
誤用・混同注意
- 気象上「嵐の直後には必ず無風になる」という法則を述べた言葉だと捉えるのは不適切。通常は、困難や騒動の後には平穏が戻るという比喩として用いる。
例文
- 大きな取引を失って社内は混乱しているが、嵐の後には凪が来るという。今は次の機会に備えよう。
- 家族の看病で慌ただしい毎日だったが、無事に退院してようやく落ち着いた。まさに嵐の後には凪が来るだ。
- 選挙をめぐる激しい対立の後、地域では話し合いが進むようになった。嵐の後には凪が来ることを願いたい。