岡惚れ三年、本惚れ三月
読み方:おかぼれ さんねん、ほんぼれ みつき
意味
遠くからひそかに慕う片思い(岡惚れ)は、相手との現実的な関係がないため理想化され、長く続きやすい。一方、実際に深く付き合う恋(本惚れ)は、相手の現実を知ることで熱が冷めやすく、意外に短く終わることがある、というたとえ。恋心の移ろいやすさをやや皮肉に表す。
由来
正確な成立時期や初出は不明である。近世、特に江戸時代以降に用いられてきたとされる恋愛に関する俗諺。「岡惚れ」は傍ら・遠くから相手を慕う片思いを、「本惚れ」は実際に本気で恋することをいい、その対比から、手の届かない恋ほど長く続きやすいという見方を表した。
備考
「三年」「三月」は厳密な期間ではなく、片思いは長く、現実の恋は短くなりがちだという対比を強調した表現。恋愛一般を断定するものではなく、皮肉や自嘲を込めて用いることが多い。
例文
- 彼女は画面越しの歌手に何年も夢中だ。岡惚れ三年、本惚れ三月というから、会わないからこそ憧れが続くのかもしれない。
- 遠くから憧れていたときは熱心だったのに、交際を始めるとすぐ気持ちが冷めてしまった。岡惚れ三年、本惚れ三月とはよく言ったものだ。
- 岡惚れ三年、本惚れ三月ということわざのように、実らない恋のほうが相手を理想化して長く思い続ける場合もある。
分類
類義語
- 岡惚れ三年、思い切り三月
- 手に入らぬものは美しく見える