天狗に羽団扇
読み方:てんぐ に はうちわ
意味
もともと優れた力や才能、権力を持つ者に、さらにそれを強めるものが加わることのたとえ。強い天狗が、風を起こすなどの不思議な力を持つ羽団扇まで手に入れれば、いっそう手に負えなくなるという意味である。
由来
山中に住み、神通力を持つと信じられてきた天狗の伝承に由来する日本のことわざ。天狗が持つ羽団扇は、風を起こしたり飛行したりする霊力ある道具と考えられた。ことわざとしていつ成立したかを特定できる資料や正確な年代は不明だが、江戸時代以前から伝わる天狗信仰・民間伝承を背景とする表現である。
備考
「鬼に金棒」とほぼ同じ意味だが、「天狗に羽団扇」は現在ではやや使用頻度が低い。相手が強大になりすぎることへの警戒や、半ば冗談めいた評価を込めて用いることもある。
例文
- 彼は営業経験も人脈も豊富なのに、最新の顧客分析ツールまで導入した。まさに天狗に羽団扇だ。
- 優勝候補のチームに代表選手が加わるとは、他校にとっては天狗に羽団扇というほかない。
- すでに影響力のある企業が多額の資金を得れば、天狗に羽団扇となって市場での存在感をさらに増すだろう。