弁慶に薙刀
読み方:べんけい に なぎなた
意味
すでに強く優れた能力をもつ者が、その力を十分に発揮できる武器・道具・条件を得て、いっそう手強くなることのたとえ。強者にふさわしいものが加わり、向かうところ敵がないほど強力になるという意味で用いる。
由来
源義経の家来として知られる伝説上の僧兵・武蔵坊弁慶が、薙刀を得意な武器とする剛勇の人物として語られてきたことに由来する。弁慶の物語は室町時代(15世紀頃)成立の『義経記』などを通じて広まり、薙刀を持つ弁慶のイメージが定着した。このことわざ自体の正確な成立時期は不明だが、後世にその強さを強調する表現として生まれた。
備考
「鬼に金棒」とほぼ同じ意味で、能力のある人に好条件や適した道具が加わる場面に使う。上方いろはかるたの「へ」の札としても知られる。
別表記
- 弁慶に長刀
誤用・混同注意
- 「弁慶の泣き所」と混同しない。「弁慶の泣き所」は強い者にも弱点があることをいい、「弁慶に薙刀」は強者がさらに強力になることをいう。
例文
- 剣道の名人である彼が名刀を手にしたら、まさに弁慶に薙刀で、誰もかなわないだろう。
- 経験豊富な営業部長に最新の分析ツールまで与えれば、弁慶に薙刀だ。
- このチームは優秀な投手を獲得し、強力な打線もあるので、弁慶に薙刀の勢いで勝ち進んでいる。