天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず
読み方
てん は ひと の うえ に ひと を つくらず ひと の した に ひと を つくらず
意味
人は生まれながらに身分の上下や貴賤が定められているわけではなく、本来は皆等しい存在だという意味。能力・地位・貧富などの差は、生まれつきの身分ではなく、主として学問や努力、置かれた環境などによって生じるという考えを表す。
由来
福澤諭吉が明治5年(1872年)に刊行した『学問のすゝめ』初編の冒頭にある言葉。「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり」と続く。アメリカ独立宣言(1776年)の「すべての人は平等に造られた」という理念など、西洋の平等思想の影響を受けた表現とされるが、独立宣言の単純な直訳ではない。
分類・由来
備考
一般には平等を訴える言葉として引用されるが、『学問のすゝめ』では、現実の差は学問・努力の差から生じるとして、学ぶことの重要性を説く文脈で用いられている。
例文
- 福澤諭吉の「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」という言葉は、教育によって自立する大切さを説いている。
- 家柄だけで人を評価するのは、「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」という考え方に反する。
- 新入社員にも意見を述べる機会を与えるべきだ。天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず、なのだから。
類義語
- 人は皆平等
- 法の下の平等
- 万民平等
- 四海兄弟
対義語
- 身分制度
- 門地による差別
- 長幼の序