天の道は余りあるを損じて足らざるを補う
読み方:てん の みち は あまりある を そんじて たらざる を おぎなう
意味
自然の理や天の道理は、余り過ぎているところから余分を減らし、不足しているところを補って、全体の均衡を保つという意味。転じて、富や力などが一部に偏り過ぎないよう、余裕のある者が不足する者を助けるべきだという考えにも用いる。
由来
中国の古典『老子』(第77章)にある「天之道、損有余而補不足(天の道は、有余を損じて不足を補う)」に基づく。『老子』は伝統的には老子が紀元前6世紀頃に著したとされるが、現存する本文の成立は戦国時代後期、紀元前4~3世紀頃とみられている。
備考
『老子』では、この後に「人の道は足らざるを損じて余りあるに奉ず」と対比される。自然の均衡と、人間社会の偏りを批判的に対照した言葉である。
例文
- 社会保障は、天の道は余りあるを損じて足らざるを補うという考え方にも通じる制度だ。
- 利益だけを追うのではなく、天の道は余りあるを損じて足らざるを補うという視点で資源を分け合いたい。
- 彼は恵まれた立場にあるからこそ、天の道は余りあるを損じて足らざるを補うとの教えを実践し、地域の支援に力を注いでいる。
分類
類義語
- 天道は余りを損じて不足を補う
- 天之道、損有余而補不足
- 損有余補不足
対義語
- 弱肉強食
- 富者はますます富み、貧者はますます貧しくなる