大身は小身より起こる
読み方
たいしん は しょうしん より おこる
意味
身分・地位の高い人である「大身」も、もとは身分が低い、あるいは小さな立場の「小身」から出て成功した者が多い、という意味。転じて、出発点が低くても努力や機会によって大きく出世・成功することができるというたとえ。
由来
「大身」は知行・家格が大きい武士や高位の者、「小身」は知行が少なく身分の低い者を指す語である。武家社会において、低い立場から取り立てられて高い地位に至ることを背景に生まれた日本のことわざと考えられる。正確な初出や成立年は不明だが、近世(江戸時代)の武家社会を背景とする表現である。
分類・由来
備考
武家の身分や知行を前提にした古風な表現。現代では実際の身分ではなく、低い立場からの出世・成功をいう比喩として用いる。直接対応する定着した対義ことわざはない。
例文
- 地方の小さな工場で働き始めた創業者が業界を代表する経営者になった姿は、「大身は小身より起こる」を思わせる。
- 部長は新人たちに、「最初の役職が低くても悲観するな。大身は小身より起こるという」と語った。
- 彼女は見習いから店を任されるまでになり、まさに大身は小身より起こるを体現した。
類義語
- 立身出世
- 身を起こす
- 叩き上げ