大名の若死に、乞食の長生き
読み方:だいみょう の わかじに、 こじき の ながいき
意味
身分が高く裕福な大名が若くして死に、貧しい乞食が長生きするという、一見すると不釣り合いな現実をいう。人の寿命は財産・地位・暮らし向きだけでは決まらず、世の中は思いどおりにはならないという皮肉を含む。
由来
初出や正確な成立時期は明らかではない。大名と乞食という対照的な身分を用いることから、身分制度があった江戸時代の社会を背景に広まったことわざと考えられる。富貴な者が必ずしも長寿とは限らず、貧しい者も長く生きるという世の不確かさを表した表現である。
備考
「乞食」は現在では差別的・侮蔑的と受け取られやすい語であるため、日常会話での使用は避け、引用・解説の場面に限るのが望ましい。身分や貧困を肯定的に評価する意味ではない。
例文
- 健康に気を配っていた社長が急逝し、質素な暮らしの近所の老人が百歳を迎えた。まさに「大名の若死に、乞食の長生き」だ。
- 地位や財産があれば長生きできるとは限らない。昔から「大名の若死に、乞食の長生き」という。
- 人生の長さはお金だけでは測れないよ。「大名の若死に、乞食の長生き」ともいうように、先のことは分からない。
分類
類義語
- 好人薄命
- 美人薄命
- 憎まれっ子世にはばかる