大丈夫は能く屈し能く伸ぶ
読み方:だいじょうふ は よく くっし よく のぶ
意味
真に志のある立派な人は、目的を果たすためなら、必要なときには一時的に身を低くして屈辱や不利を耐え忍び、機会が来れば力を発揮して立ち上がることができる、という意味。無意味な意地を張らず、状況に応じて柔軟に振る舞う大切さをいう。
由来
中国の成句「大丈夫能屈能伸(だいじょうふのうくつのうしん)」に基づくことわざ。「大丈夫」は本来、志や節義を備えた立派な男子・人物を指す。中国で古くから用いられた表現で、明代(14~17世紀)以降の通俗文学などにも見られるが、現在の形そのものの厳密な初出・成立年は不明である。日本では訓読して「大丈夫は能く屈し能く伸ぶ」として定着した。
備考
「大丈夫」は日常語の「だいじょうぶ」ではなく、「だいじょうふ」と読み、志のある立派な人物の意。単なる迎合や無原則な妥協を勧める語ではなく、大きな目的のための忍耐と柔軟さを説く。
例文
- 交渉が難航しても、ここで感情的に対立する必要はない。大丈夫は能く屈し能く伸ぶというように、今は譲歩して次の機会を待とう。
- 彼は失敗を認めて一度は責任者の座を退いたが、実力を磨き直して再起した。まさに「大丈夫は能く屈し能く伸ぶ」を体現している。
- 理不尽な批判に黙って耐えるのは弱さではない。大丈夫は能く屈し能く伸ぶと考え、長期的な目標を見失わないことが大切だ。
分類
類義語
対義語
- 剛直不屈
- 意地を張り通す