唐人の寝言に嘘なし
読み方:とうじん の ねごと に うそ なし
意味
眠っている間の寝言は、意識して相手をだまそうとして出る言葉ではないため、その人の本心や隠している思いが表れるものだ、というたとえ。ただし、寝言の内容が事実として正しいという意味ではなく、現代では本音を示す表現としても限定的に用いられる。
由来
日本で成立したことわざとされるが、成立した正確な年代や最初の典拠は明確ではない。「唐人」は古く中国人・中国から来た人を指した語で、寝言は無意識に出るため偽りがない、という発想から生まれた表現であると考えられる。
備考
「唐人」は古い中国人呼称であり、現代では人を指して使うと配慮を欠く場合がある。ことわざとして紹介・引用する場合を除き、日常会話での使用は避けるのが無難。寝言の真実性を科学的に保証する表現ではない。
例文
- 彼は寝ぼけて「締切が心配だ」と何度も言っていた。唐人の寝言に嘘なしで、本当は相当不安なのだろう。
- 眠っている子どもが欲しいおもちゃの名前を口にすると、祖母は「唐人の寝言に嘘なしだね」と笑った。
- 寝言だけで相手の本心を決めつけるのは早計だが、昔は唐人の寝言に嘘なしとも言った。
分類
類義語
- 寝言に嘘なし
- 酒後に真あり
- 寝言は本音
対義語
- 口から出まかせ
- 嘘八百
- 作り話